函館市の公益施設、はこだてみらい館(若松町、キラリス函館3階)では、大人も楽しめる仕組みや講座を提供する「♯オトナみらい館」が好評だ。親子連れ利用を促進し、同館利用時には親と子が別々に興味のある体験を楽しめる。同館は「新型コロナウイルス感染の影響はあるが、対策は徹底している。世代を問わず安心して訪れられるよう、多彩な取り組みを実施したい」と意気込む。
同館は先端技術を使ったコンテンツが目玉の施設で、ゲームエンジン「ユニティ」を使ったワークショップなどが人気。ただ、コロナ禍での来場数が低調だったことから、以前から課題だった平日夜の集客、親子での利用促進をしようと大人向けの取り組みを増やした。
「♯オトナみらい館」は、低料金で無料Wi―Fiが利用でき、フリー電源もありコワーキングスペースとしても利用可。また、平日夜にはワークショップも展開。これまで2回行い、21日には3回目を実施。手作りの箱づくりに4人が取り組み、自分らしい作品を仕上げた。北斗市のパート従業員、高橋美江さん(37)は「自分が受講している間は、子ども向けのワークショップもあるので安心。興味をそそるものが多いので利用頻度が増えている」と話す。
また、昨年12月にはカメなど海の生き物3種に色付けしたものを、映像の中で泳がすことができる「デジタル水槽」も登場。子どもたちの人気を集めている。常設展示で開館時間内(午前10時~午後8時)。同館は「海の生態も楽しく学べるコンテンツを楽しんで」としている。(小杉貴洋)