函館地方気象台によると、急速に発達する低気圧が日本海から北海道の太平洋側を進む影響で、渡島・桧山地方では7日夜から8日にかけて大荒れとなる見込み。海上は大しけに、陸上では猛吹雪や吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒し、大雪による交通障害に十分な注意を呼び掛けている。(山崎純一、野口賢清)
低気圧の発達程度などによっては警報級の大雪となる恐れがある。7日昼前から8日にかけては竜巻などの激しい突風や落雷の恐れもあり、屋外活動などに注意が必要としている。
7日に予想される最大瞬間風速は北西の風で、桧山南部、奥尻島の陸上で35メートル。渡島西部、桧山南部、奥尻島で35メートル。風は8日も非常に強くなる見込み。7日の波の高さは、渡島西部、桧山南部、奥尻島で6メートル。桧山北部で5メートル。8日の波の高さは渡島・桧山地方で6メートル。
渡島・桧山地方で予想される降雪量は、6日午後6時から7日午後6時までの24時間で30センチ、7日午後6時からの24時間で30~50センチ。最新の防災気象情報や竜巻注意報に留意を呼び掛けている。
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悪天候が見込まれることで、航空会社では7日に函館空港を発着する便で欠航を決めている。全日空(ANA)、エア・ドゥの2社は全路線の全便を欠航。日本航空(JAL)は函館-羽田の3往復全便、函館-丘珠は朝に発着の1往復2便(2740、2741便)を欠航し、その他の便は最新の運行状況の確認を呼び掛けている。
JR北海道では、函館-札幌間の特急北斗13号(午後1時53分函館発)から24号(同8時札幌発)の全区間運休が決まっており、天候の状況によっては運休列車が増える場合もある。道南いさりび鉄道も7日午後から8日朝にかけて木古内―上磯間で運転見合わせを決めた。