函館市教委は14日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止した「第73回函館市成人祭」(市、市教委主催)の代替行事を実施すると発表した。SNSを使ったフォトコンテストなど、多彩な内容で新成人の門出を祝う。市教委生涯学習文化課は「少しでも喜んでもらえるよう、全市をあげて祝いたい」と力を込めている。
市と市教委、市成人祭祝賀行事実行委、NCV函館センターが主催する。
目玉企画は「新成人フォトコンテスト」。新成人を撮影した写真や動画をインスタグラムでハッシュタグ「#函館市新成人2021」をつけて投稿し、応募作品の中から実行委が審査。1月末までにホームページ上で結果を発表し、グランプリには5万円分のギフト券を贈呈するほか、「これぞ函館で賞」や「自撮り盛れたで賞」などにも賞品を贈る。
募集は14日~1月12日まで。新成人が写っていれば服装は自由。家族や友人などと一緒の写真や動画も可能。NCVでは投稿された作品を編集した特別番組「二十歳(はたち)にエール」を1月23日から同局チャンネルと公式ユーチューブで放送、配信する。
このほか、市民総動員の企画も実施。市役所本庁舎正面ガラス面や市内30カ所の公共施設、企業などに「新成人おめでとう」と書かれた横断幕を1月31日まで掲示する。企業には函館商工会議所を通じて協力を依頼。市民には、函館に帰省できず離れた場所にいる新成人にも祝福の気持ちを届けようと、ツイッターやフェイスブックなどの各種SNSにハッシュタグ「#函館市新成人2021お祝いメッセージ」をつけて投稿するよう呼び掛ける。
今年20歳を迎え、成人祭実行委員を務める橋本彩月(さつき)さんは「式典がコロナで中止になるのは残念だが、こうした形で記念の行事を開くことができてとてもうれしい」と話している。(長内宏人)