函館市上湯川町327の総合公園「市民の森」でアジサイが見頃を迎え、夏を華やかに彩っている。現在は白い「アナベル」「カシワバアジサイ」、青い「ホンアジサイ」が満開で、8月中旬まで色とりどりに咲く花が楽しめる。
16・3ヘクタールの園内には、道内最大規模のアジサイ園があり、管理する市住宅都市施設公社によると、1万株以上が群生。もともとは1万3000株あったが、土壌改良などで間引きしたため減ったという。
園内の「森の原っぱ」に昨年、滑り台などの大型遊具を新設したことで来園者が増加。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で園自体は閉鎖しなかったが、売店が約2カ月閉鎖し、今月1日に営業再開にこぎつけた。近くにあるトラピスチヌ修道院から訪れた台湾客が売店のソフトクリームを買うのが定番だったが、台湾便の運休で台湾客はゼロになり、厳しい運営を強いられている。
管理員の蛯沢正幸さん(54)は「市民有志でつくる『市民の森アジサイサポート隊』が挿し木をしたアナベルが大きく成長したので、新しい花をぜひ見てほしい」と話す。来園者は地元客がメインだが、札幌方面の客も戻りつつある。
19日に開催を予定していたアジサイフェスタ(同公社主催)は、新型コロナ感染拡大を防ぐため中止した。営業は平日午前10時半~午後3時半、土・日曜、祝日午前9時~午後5時。(山崎大和)