海藻に親しむイベント「海藻の森探検~海と日本プロジェクト」(はこだて海の教室実行委主催)が27日、函館市志海苔町の志海苔漁港周辺で開かれた。親子ら26人が参加し、講師の説明を聞きながら海藻や海の生き物を観察して、自然の不思議に触れた。
日本財団(東京)の海と日本プロジェクトの一環で、今年度は「海藻」がテーマ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていたが、今回が初回で、今後はコンブ干し体験などを予定している。
この日は時間を分けて2回実施予定だったが、天候不良のため2回目は28日に延期した。海藻活用研究会の布村重樹事務局長らが講師を務めた。参加者は、汽水域、潮間帯といった場所で異なる海藻が生息していることを学び、実際に海ではアオサやヒジキ、コンブなどを手に取って観察した。布村さんは「函館は海藻の宝庫。これからも興味を持って」と呼び掛けた。
函館中央小5年の高橋豪太君(11)は「海で見たヒジキは色が黒ではなく驚いた。カニなどの生物も見られて楽しかった」と話した。(小杉貴洋)