【鹿部】2月に鹿部漁港沖約100メートルの海底で旧日本軍の100式100キロ爆弾1発が発見されたことを受け、町や海上自衛隊函館基地隊などは17日、盛田昌彦町長を本部長とする「鹿部漁港沖旧日本軍爆弾処理対策本部」を設置し、29日に水中爆破処理することを決めた。旧日本軍の爆弾が発見、処理されるのは、2014年に続いて2回目。
爆弾は2月13日午後4時ごろ、ウニ獲り漁をしていた男性漁師から「前日の漁の途中、爆弾のようなものを見つけた」と鹿部漁協を通じて町役場に通報があった。同14日に海上自衛隊が潜水調査を実施したところ、水深5メートルに長さ110センチの遺棄爆弾を確認。信管が確認できなかったことから危険性は低いと判断され、処理は漁期の境目である6月で調整していた。
当日は午前8時半ごろから準備作業に入り、午前11時ごろに海上自衛隊函館基地隊が処理を行う予定。午前8時半から安全宣言が発令されるまでの間は、処理箇所から半径300メートルの海上を警戒範囲、鹿部漁港の東西の防波堤を立ち入り規制する。(北川隼夢)