新型コロナウイルス感染拡大で、政府が緊急事態宣言を31日までの延長を決めたことを受け、函館市内の観光施設や商業施設でも臨時休業期間を延ばす動きが広がっている。5日には多くの事業者が臨時休業をホームページなどで公表。先行きの見えない現実に戸惑いや不安を抱えながらも、周知作業などに追われた。
市内の観光施設の多くが6日までの予定だったが、急きょ延長。五稜郭タワーは2階にテナントで入る飲食店を含め、当面の間休業する。今後について「状況によっては変更や延長の可能性がある」としている。函館山ロープウェイも延長期間を当面の間とし、ロープウェイだけでなく、山麓・山頂ショップや山頂レストランも引き続き休業する。
金森赤レンガ倉庫を運営する金森商船も、全館で31日までの休館を決定。金森ホールで開催を予定していた「ミニチュアライフ展~田中達也見立ての世界」も再延期となり、開催時期は未定としている。
市内の大型百貨店は、テーオーデパート(梁川町)がこれまでの一部売り場を除いた臨時休業を当面の間延長することを決定。同デパートでは1階食料品売場「生鮮げんき市場梁川店」と4階の100円ショップ「ザ・ダイソー」のみ、引き続き営業する。営業時間はいずれも午前10時から午後7時。丸井今井函館店(本町)は緊急事態宣言が発令中の間、地下の食品フロアを除く全館を臨時休業とするほか、食品フロアについても土、日曜は休業する。さらに11日からは店舗入り口で検温を実施する。食品フロアの営業時間は午前10時から午後5時。
テーオースポーツクラブ(海岸町)も営業休止を継続。このほかにも休業期間を延長する動きが広がっているが、休業期限を「当面の間」としている施設が多く、各店ではホームページなどでの確認を呼び掛けている。(野口賢清、小杉貴洋)