新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として、函館市内の公共駐車場が閉鎖されたことを受け、函館中央署と函館西署は、必要に応じて違法駐車の取り締まりを強化する。国の緊急事態宣言で外出自粛が呼び掛けられる中、例年の大型連休に比べて人出は少ないが、両署は事故につながる恐れがあるとして、違法駐車をやめるよう呼び掛けている。
函館市は、元町や五稜郭町などにある観光駐車場のほか、中央図書館、芸術ホール・北洋資料館の駐車場を5月7日午前9時まで閉鎖。五稜郭公園の郭内や函館公園は同6日まで立ち入り禁止としている。
市内では例年この時期、観光スポットや花見を楽しめる場所の近くで違法駐車が多く発生する。西署によると、元町や函館公園の周辺では、特にスイーツ店や住宅の前で路上駐車が多く、住民などから苦情が寄せられるという。
一方、市は例年同様、花見客でにぎわう五稜郭公園周辺の道路で、路上駐車されやすい場所にコーンを設置。4月25日からは「駐停車禁止」と記したボードを手に持った警備員を公園周辺に配置した。
こうした場所では駐車監視員が重点的に巡回しており、両署は「人出は減っているが、状況をみてパトカーでの取り締まりにも力を注ぎたい」としている。(山田大輔)