函館市青柳町の函館山登山道入り口付近で、早くもカタクリ(カタカゴ=堅香子)が咲き始めた。淡い紫色の花が風に揺れ、山の春到来が本格化していることを告げている。
カタクリの花の大きさは約5センチ。約10センチの高さから花びらがそり返るように下向きに咲くのが特徴。気温の低い時や夜に閉じてしまい、この日はほとんどが閉じている状態だった。
昨年の改元では「万葉集」から出典され「令和」となったが、大伴家持が「もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の堅香子の花」と詠んでいる。
花は種が根付いてから咲くまで約7年かかるとされ、約1週間咲き続ける。(山崎純一)