函館産ガゴメコンブでウイルスを吹き飛ばそう―。産学官連携組織「函館がごめ連合」(布村重樹代表)は20日午後1時から、函館市本町のシエスタハコダテ前で「北大がごめ昆布飴(あめ)」を無料配布する。新型コロナウイルスの感染拡大で、疲弊する市民を元気づけようと企画。ガゴメに含まれるフコイダンには、免疫力を高める働きがあり、ウイルス感染の抑制に役立つとされる。
あめに使っている「北大ガゴメ」は、北大大学院水産科学研究院が開発した栽培技術で生産し、天然ガゴメの2倍以上のフコイダンを含む。札幌のアイ・ティ・エスが販売元で、静岡県藤枝市の甘信堂製菓が製造する。市内では、まるごと北海道ストアえぞりす(キラリス函館1階、田中理絵店長)で常時扱っており、50グラム入り594円(税込み)。昨年2月に発売したところ「売れ行きはまずまず。地元客はもちろん、かわいらしいおしゃれなパッケージで、軽いので土産として買う観光客も多い」と同店。
当日はあめ300人分(1人2個)を配る。なくなり次第終了。ガゴメのゆるキャラ「ガゴメマン」も登場する。
田中店長(38)は「あめを通じフコイダンが健康に良いことを知ってもらい、ガゴメ製品全体の消費拡大につなげたい」と意気込む。
布村代表(59)は「皆さんコロナが不安で家に閉じこもっていると思う。少しでも健康に役立つ食品で元気になってもらえれば」と強調した上で「非常時こそ海藻を手軽に食べ、健康を維持してほしい」とアピールする。
えぞりすの営業は午前10時~午後7時。無休。問い合わせは同店(0138・27・4777)へ。(山崎大和)