函館商工会議所(久保俊幸会頭)は28日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた会員企業の融資支援策として利子補給制度を始めた。函館市、北海道、日本政策金融公庫の融資制度を利用した場合、同所が支払利子額の利率1%分(上限年10万円)を補助する。
対象となる融資制度は函館市の「緊急対策資金」、北海道の「経済環境変化対応貸付」、日本公庫の普通貸付や「マル経貸付」。同所の仲介で申し込んだ融資に限る。
非会員は同所への入会申し込みが条件。融資目的が設備資金のみの場合は、利子補給を受けられない。
同所の利子補給はイカの不漁に伴い、2016年に水産加工業者を対象に実施して以来。今回は業種を限定せず、来年2月末までに申し込まれた融資を対象とする。収束がみられない場合は支援の拡充も検討する。
28日に記者会見した久保会頭は「休業状態のホテルが出るなど影響は想像以上だ。先手を打ちたい」と述べた。また、学校休校に伴い、対応に苦慮する保護者を念頭に、「休みやすい環境づくりを会員企業に要請していく」とした。
問い合わせは同所(0138・23・1181)へ。(深津慶太)