船体修繕のため17年ぶりに係留地を離れていた函館市青函連絡船記念館摩周丸が26日午前、入渠(にゅうきょ)していた函館どつくから若松埠頭(ふとう)に戻った。
「摩周丸」は1965年に就航した2代目で、青函トンネル開通に伴い青函連絡船が終航した88年まで活躍。現在は展示施設として市民や観光客に親しまれている。今回の修繕は2003年1月以来で、主に汚れが目立っていた船体外板を塗装した。
午前8時半ごろにタグボート3隻に引かれ、函館どつくを“出港”。ぴかぴかの青や白色の船体(全長132メートル)が洋上に現れると、函館西埠頭などで見物していた人は「きれいになった」「これぞ函館のシンボル」と喜んでいた。
午前10時ごろに無事“着岸”。今後は3月7日からの再開館を目指し、船内で準備を進める。(山崎純一)