「世界赤十字デー」の8日、函館でも日本赤十字社北海道支部函館市地区などによる啓発活動が行われた。夜には五稜郭タワーがシンボルカラーの赤でライトアップされ、市民に活動をPRした。
8日は赤十字社の創設者、アンリー・デュナンの誕生日。ライトアップは今年初めて行われ、東京・六本木ヒルズや長野・善光寺など全国各地の38施設が赤く彩られた。函館赤十字病院の平田康二院長は点灯式で、箱館戦争で救護にあたり、赤十字運動の先駆者といわれる医師・高松凌雲に触れ「函館は赤十字思想最初の実践地。敵味方の区別なく治療する『人道』の大切さについて理解を深めてほしい」と啓発の趣旨を説明した。
この日は、五稜郭タワーアトリウムで「赤十字フェスティバル」を開催し、熊本地震の募金活動や災害時に役立つグッズを紹介。熊本地震では今後、函館からも心のケアにあたる看護師や救護班が派遣されるという。(稲船優香)