北海道付近が高気圧に覆われ、また南から暖かい空気が流れ込んだため、2日の渡島・桧山は8~9月並みの高温となった。気象庁の速報値によると、木古内で最高気温26・0度となり10月として過去最高を記録。函館は24・9度で、1日も24・8度だったため、10月で夏日(25度)に近い24・5度以上が2日目を記録したのは1915(大正4)年以来で104年ぶり。市民や観光客は思わぬ残暑になり、水分補給など体調管理に気を配っていた。
函館では1872(明治5)年8月、函館気候測量所として気温の観測を開始して以来、10月の夏日は1946(昭和21)年10月3日の26・6度と15年10月1日の25・5度の2回のみ。10月2日の最高気温の平年値は19・7度で、5度以上高い日が2日続いた。
市内の大三坂では、ナナカマドの実が赤き秋の彩となった中、市民や観光客が日傘を差したり、飲料水を手にしたりし歩いていた。東京から来たという観光客の女性は「涼しい北海道を予想していたので、この気温でも暑い。日差しもきついですね」と話していた。(山崎純一)