パトカーに見立て、車体を白と黒でラッピングした函館バスの路線バス車両「パトカーバス」が9日、新装された。道警のマスコットキャラクター「ほくとくん」などを新たにあしらい、親しみやすいデザインで市民に交通安全などを呼び掛ける。
パトカーバスは、函館方面防犯協会連合会(千葉敬司会長)などが、同社の協力を得て2005年から3台運行。広報啓発が目的で、全国初の試みだった。車体の老朽化で現在の車両が今年ですべて廃車となることから、通常の路線バス車両1台に新しいラッピングを施した。
車体横には「みんなでつくろう安心の街」といったメッセージを記載。前面には警察のシンボルマークに加え、新しく「HAKODATE POLICE」と記した。車体前後の上部はこれまでと同じく赤で塗られ、赤色灯をイメージしている。
函館市高盛町の同社で9日、完成披露式があり、テープカットに臨んだ同社の森健二社長は「事業者として責任を自覚し、緊張感を持って運行したい」とあいさつ。千葉会長は「住民の交通安全意識のさらなる向上につながれば」と期待を寄せた。
新しいパトカーバスは、10日から市内で運行される。(山田大輔)