函館地方気象台は24日、函館のサクラ(ソメイヨシノ)の開花を発表した。平年より6日、観測史上2番目に早かった昨年より3日遅かった。
函館では4月に入り気温が上昇し、日本気象協会の開花予想日は23日となっていたが、雨で一日足踏みとなった。24日は午前9時に10度を超える暖かさで、同気象台職員が同10時ごろ、五稜郭公園にある標本木で数輪以上の花が開いたことを確認した。道内では22日に松前(松前公園)で咲いていて、函館は2番目の開花となった。
五稜郭公園では、すでに5分咲きの木もあり、春本格化を待ちわびた市民や観光客は歓声を上げて見入っていた。市内西桔梗町の主婦、林照美さん(53)は「ゴールデンウイークに見頃が重なるのは、何度も来られるのでうれしい。北海道新幹線の開業もあり、今年の五稜郭公園は全国で最も人気の花見スポットと聞いている。大勢の人が来てくれるのが楽しみ」と話していた。
同協会の予想する満開日は27日。大型連休前半が見ごろとなりそうだ。(山崎純一)