戊辰戦争終結150周年記念事業実行委員会(中野豊会長)は15日、函館市総合福祉センター前の若松緑地内に土方歳三に関わる円筒形のモニュメントを設置した。若松町周辺には箱館戦争当時、一本木関門があり、土方が戦死したとされる場所の近くで、同緑地内には「土方歳三最期の地碑」がある。「新政府軍箱館総攻撃 土方歳三 激戦の中、戦死を遂げる」と題して、往時をしのぶエピソードを紹介している。
道南10市町の自治体や観光団体などで構成する実行委が箱館戦争ゆかりの地で進めている「みなみ北海道 最後の武士(もののふ)達の物語」の一環。市内では碧血碑前などに三角柱のモニュメント5基を設置済み。高さ2・7メートル、直径82センチある円筒形モニュメントは1基目となった。
八幡通側からも目立つよう、土方の写真を大きくあしらい、大野右仲、今井信郎らや当時の絵地図を載せて、異国橋など諸説ある土方の戦死地に関わる話を紹介している。
実行委は今後、18日に木古内、松前両町に計4基、19日に北斗市と七飯、森、鹿部の3町に計5基、20日に江差、乙部、上ノ国の桧山3町に計3基を設置。函館市内では今月末までに、亀田八幡宮、緑の島、五稜郭公園内などに追加予定。
設置状況は新たに開設したホームページ(http://boshin150‐minamihokkaido.com/)で確認可能。モニュメント掲載の二次元バーコードからもアクセスできる。(今井正一)