7月7日開催の「2019函館マラソン」を盛り上げようと、函館大の2年生12人が9日、同大で国際信号旗(UW)作りをした。今年は、昨年より100本多い600本を用意し、参加ランナーへの歓迎の意を込めて丁寧に作り上げた。
同大は昨年大会に続き、市民ボランティア500人を募り「ともえ大橋」(大手町―万代町、全長1924メートル)で、UW旗を振ってランナーを励ます。旗は1人1本で、同橋では500本を使い、残り100本は学校法人野又学園の系列校8校に配り、グループ全体で応援する機運を高める。
この日は、大橋美幸准教授(社会学)が担当する商学実習IIの授業で、学生が旗作りに臨んだ。UとWを両面に印刷した紙を竹ひごにのりで張り付け、ボンドでデコレーションボールをくっつける作業をした。
同大ベイエリア・サテライト職員の澤田石久巳さん(71)は「国際信号旗は全世界共通。UとWは『安全なる航海を祈る』という意味。心のこもった旗作りをしたい」と説明した。フルマラソンコースの37キロ地点の同橋は、海風と上り坂で最も難所とされる。
濱津真紀子さん(19)は「みんなでマラソンを応援し、函館の観光の発展につながればうれしい」と話していた。
同大はマラソン当日、ベイエリア・サテライト前で通過ランナーのゼッケンを点呼するほか、大会前日までの土・日曜午前10時~午後5時、同所を開放し、練習するランナーのトイレや給水などに応じている。(山崎大和)