2月23、24の両日に函館アリーナで開かれた「はこだてフードフェスタ2019」のアンケート結果がまとまった。来場者の感想で「また来たい」と回答したのは89・3%に上り、初開催だった昨年を8・6ポイント上回った。実行委は、イベントの経済波及効果が1億円以上あったと試算した。
催事は2日間で前年比16%増の2万5000人が来場。アンケートは791人から回答を得た。
感想で「良かった」と答えたのは86・3%。次回への要望として、今年の目玉だった海上自衛隊カレーや塩ラーメンの継続出店と、スイーツの充実などを求める声が上がった。
来場者の7割が女性で、年代別では60代の21・2%が最多。50代の19・7%が続き、実行委事務局の市経済部は「前回に比べて女性が多く、年齢層が上がった」と分析する。居住地の割合は函館市内が80・0%で、道外は3・7%だった。
一方、アンケート結果などを基に、実行委がはじき出した来場者の推計消費額は約6660万円。事業経費を含めると、催事で新たに生まれた需要は約8700万円だった。これを経済分析に役立つ「市地域産業連関表」で推計すると、1億2300万円の効果があり、年間13人の新規雇用創出に相当するとした。
このほか、出店者からは長蛇の列ができたブースの行列整理などに関して改善を求める声が寄せられた。同部は「多くの来場者に喜んでいただけた。今回のアンケート結果で分かった課題を来年の開催につなげたい」としている。(山田大輔)