東日本大震災・北海道胆振東部地震の復興応援チャリティコンサート「僕らは負けない」が10日、函館市梁川町のテーオーデパートで開かれた。約4時間半にわたって、道南を拠点に活動するアーティスト8組が音楽で被災地の復興を祈った。
会場に募金箱を設置し、出演者らが持ち寄った古書やCDなどの中古品を販売するチャリティーバザーも開催。いずれも全額を被災地復興の義援金として日本赤十字社へ寄付する。
プログラムは、合唱グループ「コールフロイデ」のステージから始まった。その後も、4人組バンド「キノ×キノwithノリッピー」や道内外でも活躍しているシンガーソングライターのBeeTAN(ビータン)さんらがカバー曲やオリジナル曲を披露した。
プログラムの最後は、出演者の9人で結成された「僕らは負けない合唱団」と観客が復興支援曲「花は咲く」を合唱。司会進行を務めた函館市在住の物まね芸人、松本一人さんは伴奏で、沖縄県の民族楽器、三線(さんしん)の腕前も披露した。
富岡1の無職、松井登志夫さん(77)は「8年経っても、まだ大変な地域があると聞く。住む土地が違っても、同じ日本に生きている仲間だから、自分にできることは精一杯やっていきたい」と話していた。(柳元貴成)