道南のはり・きゅう・マッサージ師らによる新組織「函館鍼灸マッサージ師連携会」の発足会が3日、函館市中央図書館で開かれた。発起人代表を務め、会長に就任した益井基さん(北海道鍼灸マッサージ柔整協同組合函館支部長)は「医療・介護の新しい連携の中で、鍼灸マッサージ業界も認めてもらい、顔の見える関係を構築して職域を固めていきたい」と抱負を述べた。
はり師などの国家資格有資格者による連携団体として発足。これまで交流のなかった複数ある既存の同業者組織の枠組みを超えて、62人が入会を希望し、総会には約45人が出席。役員選出後、益井会長のほか、副会長に中川晋さん(函館鍼灸師会長)、臼井登さん(函館鍼灸マッサージ師会副会長)を互選した。
今後、函館市が設置した医療・介護連携推進協議会への参画を目指し、会員同士の交流、業界内の資質向上を目指す。任意団体としての発足だが、将来的には法人格取得も視野に活動することが示された。益井会長はあいさつの中で「(無資格のリラクゼーション業との)差別化を図るためには、国家資格を所持し、医療の一部を限定的に認められた医療従事者であるという点で力を発揮することが大事だ」と述べた。(今井正一)