函館市谷地頭町の函館八幡宮(川見順春宮司)で2日、境内に向かう134段の石段を北海道和種馬(ドサンコ)が駆け上がる「騎馬参拝」が行われた。雪が降る中、6~29歳の4頭が力強く登り、初詣の参拝客から大きな拍手を受けていた。
同市東山の「函館どさんこファーム」(池田茂代表)が、ホーストレッキングの安全祈願と、北海道開拓に活躍したドサンコの歴史や文化を知ってもらおうと1999年から実施している。
騎乗者は、流鏑馬(やぶさめ)時に着用する武者装束に烏帽子(えぼし)姿で馬にまたがり、正午にスタート。急斜面をゆっくり、ひづめの音を響かせて登る様子に、参拝者から「頑張れ」と声援が送られていた。登りきった馬は池田代表とともに拝殿前でおはらいを受け、終了後は子どもたちを馬に乗せるサービスも行った。
池田代表(65)は「雪の中で行うのは珍しく、今年は大勢の参拝者がいてくれた。改元という新しい時代を迎えるので、災害に負けず希望に満ちあふれる年になってほしいと祈りました」と話していた。(山崎純一)