道南の菓子団体などでつくる函館スイーツ推進協議会(若杉充宏会長)は23日、函館市電を貸し切り、「函館スイーツ電車」を運行した。事前に申し込んだ市民ら約20人が乗車。ハイカラ衣装をまとい、車内でのんびりとケーキなどを堪能した。
地元和洋菓子の周知を図り、ブランド化と販路拡大につなげる狙い。11日に続く2回目の運行で、この日限定でハイカラ衣装のレンタルを企画に組み込んだ。
参加者は、豊川町のはこだて明治館で好みの衣装に着替えた後、十字街から貸し切り専用車両「アミューズメントトラム501号車」に乗車。ケーキやテーブルの上に並んだ食べ放題の焼き菓子を味わうと、表情には笑顔がはじけた。一行は、湯の川で下車して湯倉神社周辺を散策後、再び十字街に戻った。
青森から参加した大学生の高橋志帆さん(21)は「めったにできない体験なので良かった」と満足。友人で道教育大3年の田中愛理さん(21)は「ドレスが借りられる旧函館区公会堂が閉館中なので、企画を知って飛び付いた。とても楽しかった」と満面の笑みで話した。(山田大輔)