函館市地域交流まちづくりセンター(末広町)の企画展「防災と備蓄を考える展示会」が、1階の情報検索コーナーで始まった。日常生活の範囲内でそろえやすく、災害時にも役立つグッズを並べ、来館者の関心を集めている。
9月の胆振東部地震と停電の経験を踏まえ、冬期間を前に今一度、防災に意識を向けてもらおうと企画。第1弾として無印良品シエスタハコダテ(本町)と三和防災(西桔梗町)の2社から展示品の協力を得た。
無印良品を運営する良品計画(東京)は東日本大震災以降、備えを日常化することを提案しており、備蓄品や持ち出し品として、レトルト食料品、食品用ラップ、タオルなどの多数の商品と、収納ケースなどを合わせて並べた。
防火、防災関連のサービスを提供する三和防災は、連続で約120時間(5日間)の使用ができ、塩と水で点灯するランタン型LED照明を展示。乾電池式の照明を同じ時間点灯させるのに必要な電池を用意することを考えても長期保存ができて、コスト面でも優れた商品という。
また、防災関連の書籍も合わせて並べ、希望者には貸し出しも行っている。今後も内容を見直しながら、市民に必要な備えを考えてもらう提案を続ける。同センターの榎本陽輔さんは「市民や観光客にも見てもらえる場所に並べてあるので、次の災害への備えとしてそれぞれの行動につなげてもらえれば」と話している。
展示は12月25日まで(水曜マルシェ開催の毎週水曜日を除く)。(今井正一)