函館市企業局交通部は7日、函館市電の運行の見通しについて、営業経路で交通信号が復旧していないことから、再開のめどが立っていないことを明らかにした。
同日開かれた市災害対策本部会議で、同部の田畑聡文部長が報告した。
同部は、湯の川―函館駅前間の運転再開を目指し、同日午前中に試運転を実施。交差点の電車専用信号は、函館駅前で正常に稼働しているが、五稜郭公園前と松風町では依然として復旧していないという。
工藤寿樹市長は、新川町などの交通信号で電力供給されていないことを挙げ「車は交差点で左右確認して進めるが、電車はそうはいかない。(営業経路の)全部の信号が回復しなければ危険性がある」と述べた。(山田大輔)