函館市教委主催の「目指せ世界遺産登録!夏休み直前!縄文ロマン展」(函館新聞社など後援)が19日、テーオーデパート6階イベントホールで始まった。世界遺産登録を目指す函館市の垣ノ島、大船両遺跡の解説をはじめ、縄文文化を紹介するパネルや縄文土器を展示し、来場者を縄文の世界へいざなっている。24日まで。
昨年に続き2回目。パネル48枚、土器、石器、土製品52点を展示するほか、北海道・北東北の縄文遺跡群の17構成資産を紹介するDVDを上映。北海道唯一の国宝「中空土偶(カックウ)」(複製)も展示している。このほか、土器の復元体験や、中空土偶の模様を色鉛筆で描く体験、石器に触れる体験もできる。
市教委文化財課は「垣ノ島、大船に注目が集まりがちだが、市内には300カ所を超える遺跡があり、展示を通じ地元の遺跡を深く知ってほしい」としている。同デパート営業計画部の本多烈さんは「市縄文文化交流センターは、北海道新幹線の開業効果が行き届いていないと知り、バックアップできればと企画した。夏休みに子どもたちにセンターに足を運んでもらう契機にしたい」と話す。
入場無料。午前10時~午後7時(最終日は同5時)。問い合わせは同課(0138・21・3563)へ。(山崎大和)