【北斗】函館元町ライオンズ車いすバスケットボールクラブ「ハダーズ」は15日、北斗上磯中学校を訪れ、同校バスケットボール部との交流会を開いた。部員32人が車いすバスケットボールを初体験し、最後は混合チームを組んだミニマッチで盛り上がった。
将来を担う若い世代に、障害者の人権について正しい理解と認識を深めてもらおうと函館地方法務局や函館人権擁護委員連合会が人権ユニバーサル事業「人権スポーツ教室」として主催。
最初に北斗市人権擁護委員の下重建治さんが「障害のある人・ない人の人権と合理的配慮について」と題した人権教室を開き、障害者への合理的な配慮の例として「筆談や手話など障害に応じたコミュニケーション」などを取り上げ、「困っているかもしれないと思ったときはまず声をかけてサポートしてほしい」と述べた。
体験会では、同クラブの須藤由司コーチがクイズ形式で競技用車いすの特徴や直進、ターンなどの操作方法を伝えた。実際に車いすに乗った部員らは、選手のアドバイスを受けながら実際にドリブルやシュートを体験。慣れない動きの中でも、放ったボールがゴールをくぐると歓声と拍手が沸き起こった。
ミニマッチでは、選手と部員の混合チームで数分間の試合を繰り広げた。3年の宗山こゆきさん(14)は「座りながらのバスケは難しかったが、選手の皆さんが優しく教えてくれたのでシュートを何本か決めることができてうれしい」と話していた。(柳元貴成)