チェルノブイリ原発事故をテーマに、ウクライナの子どもたちが描いた絵などを展示する「こども平和絵画展」が11日、函館市地域交流まちづくりセンターで始まった。13日まで。
チェルノブイリの被災者支援などに携わる市民団体「ゼムリャキ」と日本ウクライナ文化交流協会が主催。国内では8カ所目、道内では初めての開催。
会場には、チェルノブイリ原発事故の影響で集団疎開した世代の子や孫にあたる小中高生が描いた絵画30点を展示。原発事故前後の街の対比、放射性物質の恐ろしさ、再発防止への願いなどを表現したメッセージ性豊かな作品が並べられている。
また、市民団体「大間とわたしたち・未来につながる会」代表の野村保子さんが紙芝居を通して、原発の危険性などを解説。道教育大函館校の学生は、原発について学んだ成果や考えを模造紙にまとめて展示しているほか、来場者のメッセージを集めて絵に仕上げる。
午前10時~午後5時(最終日は同4時)。会場内では12日午前11時から、音楽ユニット「カポ」が投げ銭ライブを開催。12、13の両日午後2時からは、野村さんが紙芝居を披露する。(早坂直美)