函館地方気象台は2日、函館で今冬の累積降雪量が496センチとなり、統計を始めた1953年~54年以来最大となったと発表した。同日現在で記録を更新したのは道南では函館のみ。
2日は冬型の気圧配置が強まり、未明から断続的に雪が降った。この日の降雪量が午後2時に11センチに達し、これまで1位だった83~84年の496センチに並んだ。その後も降雪が続き、同6時現在497センチとなっている。
平年値は381センチで、今冬の降雪量が多い要因について同気象台は、北海道付近を低気圧が通過することが多かったことと、1月以降に北海道の西の海域で低気圧が停滞するなどして、大雪となる機会が多かったためとしている。函館は1日の降雪量が1月12日に過去3番目に多い41センチ、昨年12月12日に同6番目の37センチと“ドカ雪”となる日が多かった。
60年以上ある統計期間のうち、5位以上が今冬のほか12年の465センチ、06年の449センチ、10年の439センチと5つあり、近年に降雪量が増えていることを表している。(山崎純一)