函館コミュニティプラザ(Gスクエア、シエスタハコダテ内、仙石智義センター長)は25日、同施設の利用者による意見交換会を開いた。会場には開業から今までに同施設に関わりを持った30人が集まり、熱い議論が行われた。
昨年4月22日に開業を迎えた同施設は、商業施設内の公共施設という優位性を活かし、1月末時点で24万6209人が来館。オープン当初の年間目標である10万人を大きく超えている。平日の夕方は勉強のため学生たちが訪れるほか、一般市民が打ち合わせや休憩に使う姿が見られている。
意見交換会は来年度に向けより広く市民の意見を聞きたい、との思いから同施設が企画。普段から同施設を利用する一般市民や高校生、大学生のほか、同施設が主催する講座などに携わる「エキスパート」と呼ばれる各分野のプロフェッショナルなど30人が参加。仙石センター長の「利用者の皆様の声を聞き、より一層市民の交流の場となるよう努めたい」との挨拶を皮切りにスタートした。
スムーズに議論を推進するため、ファシリテーターとして函館万年橋小学校の藤原友和教諭が司会進行を担当。4つに分かれたテーブルにはそれぞれ議事を模造紙へ視覚的にわかりやすく記載する「グラフィッカー」が参加し、一人一人が何ができるかを書き出した。
その後、参加者全員が「できること」をまとめた模造紙を基に、どの参加者を組み合わせると面白い事業ができるかを検討。「科学祭と茶道のコラボレーションで、茶道を科学する!」「日本FP(ファイナンシャルプランナーズ)協会とお寺で地域の子どもと若者たちが共に学ぶ『函館てらこや』などがコラボレーションし、子ども向けのお金の講座をしてほしい」など、普段ではなかなか思いつかない約40のアイデアが集まった。
各アイデアについては、今後実現できるものがあるか、参加者同士で連絡を取り合うなどして可能性を探っていく。(伊藤 尚)