市立函館保健所は9日、市内全域にノロウイルス食中毒注意報を発令した。2015年10月に市の発令要領施行後初めてで、ノロウイルスを主な原因とする感染性胃腸炎の1定点当たりの報告数が基準の10人を上回ったため。
同保健所によると、第52週(昨年12月25日~同31日)の1定点当たりの患者数が10・33人となった。定点は小児科のある市内6医療機関。発令は3月19日まで10週間継続する。
保健所では、石けんを使って手を洗うことや、食べる前に十分加熱すること、熱湯または次亜塩素酸ナトリウムで消毒すること、下痢や吐き気、腹痛、発熱などの症状がある場合は医療機関を受診することなどを呼び掛けている。(山崎大和)