函館市谷地頭町の函館八幡宮(川見順春宮司)で2日、北海道和種馬(ドサンコ)が境内に続く134段の石段を駆け上がる「騎馬参拝」が行われた。多くの初詣客が勇壮な姿に見入り、歓声と拍手が起こった。
騎馬参拝は、ホーストレッキングの安全祈願とドサンコに親しんでもらおうと、1999年から「函館どさんこファーム」(池田茂会長)が実施している。武者装束に烏帽子(えぼし)を身につけた騎乗者が5頭の馬にまたがり、軽快にひづめの音を響かせて急斜面の石段をあっという間に登り切った。拝殿前でおはらいを受けて一年の無事を祈願した。
池田会長は「昨年は国内外でさまざまな問題があった。今年は平和で穏やかな年になってくれれば」と願った。
参拝後には、子どもたちを馬に乗せて記念撮影をするサービスも人気を集めていた。市内在住の岩田亜里彩さんは怜也君(9)と妹の彩花ちゃん(6)を連れて見学。「騎馬参拝を知らずに来たが、子どもたちが馬を見て喜んでいた」と話していた。(小杉貴洋)