函館の冬を盛り上げる「2017はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)が12月1日~25日、金森赤レンガ倉庫群一帯で開かれる。今年は節目の20回目。海上に浮かぶ巨大ツリーや連夜の打ち上げ花火、週末を中心としたステージイベントなど例年とほぼ同じ構成だが、これまで多くの協力を支えに育まれた「函館の冬の顔」としての存在感は十分。今年も雪が舞う会場に、ツリーとともに輝く人々の笑顔が映えそうだ。
イベントのシンボル・20メートルのツリーは姉妹都市カナダ・ハリファクス市から届く。実行委によると、アメリカ大陸を横断、太平洋を船で乗り継ぎ、函館までの1万8000キロの長旅で、20年前の第1回目開催時から続く両都市の友情の証だ。点灯時間は、午後4時半~同5時45分と同6時~午前0時(金、土曜、22~25日は午前2時まで)。毎日午後6時に点灯式を実施する。
ただ、今年は例年に比べて乾燥による葉の落ちが顕著。メインツリーは補修して設置し、会場内のサブツリーなどは道南産トドマツなども活用する。
20回目記念特別企画は、期間中の各日午後6時から花火を打ち上げるほか、1日と23~25日は同8時からも打ち上げを実施。このほか、各日午後5時45分から、消灯ツリーに特殊レーザーによるアニメーション。金森洋物館内では5色のメッセージシール(1枚100円)によるウォールアートも。
開会式は1日午後5時45分からで、日本航空の客室乗務員の有志チーム「JALベルスター」のハンドベル演奏や5人組のダンス・音楽ユニット「lol(エルオーエル)」などのライブパフォーマンスで開幕を彩る。
23日午後5時45分からは、人気ものまね芸人のホリさんと山本高広さんが登場。「函館にキター」とクリスマスイブ前夜を笑いで盛り上げる。さらに同日午後6時45分からは、函館出身のロックバンド・DIVAID(ディバイド)のステージで、ボーカルのKAZUYAとギターのKENICHIが出演する。
24日は、FMいるか開局25周年記念クリスマス・スペシャルライブ。メディアでは顔を出さず、ライブでしかその素顔を見せない2人音楽ユニット・イトヲカシと、札幌出身のR&Bシンガー笠原瑠斗さんらが共演。25日は期待の新人歌手・村上佳佑さんがスペシャルステージを披露する。
イベント中は、会場内で午後4時半~同8時に恒例のスープバーを提供。道南など冬の味覚を詰め込んだ14種類で、1杯600円(会場で販売するチケット制)。抽選券付きの前売りチケットは2枚つづり1000円で、JR函館駅構内の市観光案内所と元町公園内の市元町観光案内所で30日まで販売する。
実行委は「20回目が盛り上がるような企画が満載。たくさんの方に楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛けている。
問い合わせは実行委・函館国際観光コンベンション協会(0138・27・3535)へ。イベント内容の詳細は公式ホームページで確認できる。(三好若奈)