イタリアのコスタ・クルーズ社が運航する客船「コスタ・ネオロマンチカ」(5万7150トン)が18日、函館港に初入港した。午前9時40分ごろ港町埠頭(ふとう)に着岸。市民による横断幕の掲示や関係者がセレモニーを開くなどして歓迎した。
同船は比較的リーズナブルな料金で楽しめるカジュアルクラスの客船。今回のクルーズは14日から7日間の日程で、福岡、舞鶴(京都)、金沢、新潟、函館、釜山(韓国)を巡る。同社によると乗客は約750人で、うち約600人が日本人という。
船内で開かれたセレモニーで、片岡格副市長が「北海道唯一の寄港を光栄に思う。函館の魅力を堪能していただきたい」とあいさつ。函館地区クルーズ振興協議会の浦田耕造会長から初寄港の記念プレートを受け取ったソクラテス・スクラフォス船長は「美しく、歴史がある函館に来ることができてうれしい」と述べた。
同船は18日午後10時に函館を出航し、釜山に向かった。(金子真人)