新暦の7月にお盆を迎える風習が根付く函館市内では13日、朝早くから寺院や墓地で墓参りをする姿がみられた。この日は午後に最高気温が30度を超えて3日ぶりの真夏日になる中、市民らは墓石の周りの清掃に汗を流し、先祖に手を合わせていた。
古くから市民らの墓地や寺院が集まる船見町周辺では多くの墓参者が訪れた。本願寺函館別院(西別院)台町出張所ではこの日は僧侶7人が待機し、墓前でお経をあげた。
母らの墓前に手を合わせた市内大川町の金谷幸子さん(78)は「坂道は大変ですが今年も来ることができました。4年前に大病を患い手術をしましたが、先祖らに守られて長生きをさせてもらっていると思い感謝を伝えました」と話していた。
函館地方気象台によると、この日の函館の最高気温は午後2時18分に30・6度を記録。道南では森町が31・2度と最も高く、八雲町八雲30・9度、北斗市30・1度と各地で真夏日となった。14日も高気圧に覆われ、晴れるところが多く、引き続き、暑くなる見通し。(今井正一)