道南の赤肉ブランドメロン「さぶりメロン」の初競りが9日、函館市青果物地方卸売市場の東一函館青果で行われた。販売10年目となる今年は、森町産特秀2玉がこれまでの過去最高値の2倍となる10万円で競り落とされ、知名度の向上に確かな手応えを感じさせる、幸先のよい出足となった。
厚沢部町の「さぶ」と森町の「り」から命名。さぶりメロンとして出荷されるためには、糖度が15度以上で、見た目やネットの張り具合が良いなど、高い審査基準をクリアしなければならない。
この日競り落とされたメロンの糖度は約17度。競りを見守っていた生産者の中澤秀樹さん(41)=森町白川=は「さぶりメロンにならなかったものも含め、自信をもって栽培したメロンばかり。たくさんの人に食べてほしい」と話していた。競り落とした丸上青果(西桔梗町)の豊嶋敦果実担当課長(44)は「競りの前から注文が入るほどの人気ぶり。さぶりメロンの名は間違いなく広がっている」と話していた。赤肉メロンの出荷は10月末まで続く。(野口賢清)