幅広い年齢層の女性が一軒家を共用して暮らす「フレンドリーハウス」(絆コーポレーション、長谷川英直会長)が、函館市本通2にオープンした。核家族化が加速する中「広い年代の人が1つになり、血のつながっていない家族を作ろう」をコンセプトに社会性を磨くトレーニングハウスとしてスタートした。
同ハウスは、築25年の2階建ての空き家をリフォーム。入居は1人1部屋で全10室。全室鍵付きで女性が安心して暮らせるようにと監視カメラ2台を設置。家賃は3万円~5万円(水道光熱費込み)。駐車場無料。リビング、キッチン、シャワー室(2室)、トイレ(3カ所)、洗濯機(1台)は共同。無料Wi―Fiも設置した。
若者を対象とする一般的なシェアハウスとは異なり、若い人から高齢者までが入居可能なのが特色。高齢者の孤独死や育児ノイローゼ、虐待、インターネット普及による対人スキルの低下などが社会問題として挙げられている中、さまざまな年齢層の女性が他人とつながり、助け合い絆を深めることでコミュニケーション能力向上を図る。
すでに入居者がいるほか、問い合わせも複数寄せられているという。同社では「今後1軒ごとのコンセプトを決め、1人暮らしの高齢者などを対象とし、業態を拡大する」としている。
5月末までに契約した場合は、先着5名まで半年間家賃が1万円引きとなる。担当の小野麻美さん(27)は「広い家で大人数で豊かに暮らしませんか」と呼び掛けている。問い合わせは(0138・31・1155)へ。(木村京子)