18日の道南は、日本海側から急速に発達して接近した低気圧の影響で、各地で風害や停電が起きたほか、交通機関にも乱れが生じた。
函館市消防本部によると、風害は正午までに24件発生。おもに屋根トタンがはがれたり、看板、建物の外壁、窓ガラスが損傷した。東川町の民家では、玄関の窓ガラスが割れ、消防隊員が出動し、処置に当たった。けが人は出ていないという。
同日午前6時35分ごろ、松前町札前で、風の影響で電線2本が断線したため約190戸が停電したが、同10時40分ごろまでに復旧した。午後0時15分ごろ、函館市尾札部町などで計2190戸が停電し、北海道電力など復旧作業中(午後1時現在)。
交通機関にも乱れが生じた。ハートランドフェリーは1往復便を欠航し、約120人に影響。津軽海峡フェリーは函館―大間間の3便を欠航し、約70人に影響した。
空の便にも欠航が相次いだ。日本航空(JAL)は東京羽田、札幌丘珠、奥尻行きなど計4往復便が欠航し、約400人に影響。全日空(ANA)は新千歳行きなど1往復便が欠航し、約110人に影響した。バニラエアは成田行きの1往復便が欠航し、約190人に影響した。
函館地方気象台によると、午前9時33分、函館空港で東南東の風、瞬間最大風速27・3メートル、最大風速21・1メートルを観測。降水量は17日午後11時から本日午前11時までに七飯町大沼で最大81・5ミリを観測した。気象台は、正午から翌19日午前0時までの1時間雨量は30ミリと予想し「今後発表する警報や注意報、気象情報に留意を」と呼び掛けている。