魚に関する知識を試す「第7回日本さかな検定」(日本さかな検定協会主催)が6月26日、函館市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町)で開かれることが決まった。これまで道内での開催はなく、3月26日の北海道新幹線開業を記念して函館が初めての開催地に選ばれた。2月3日から受検申し込みを受け付ける。
魚への関心や興味を深めてもらおうと、2010年から毎年1回、全国各地で一斉開催している。昨年は東京、八戸など12会場で開かれた。これまで延べ1万8000人が受検。年齢層も幼児からお年寄りまでと幅広く、世代を超えて楽しめる検定として人気を集めている。
検定は1~3級があり、魚の生態や産地、調理法などに関する100問を4択から解答する。3級60問以上、2級70問以上、1級80問以上の正答で合格。1級を受検できるのは2級合格者のみとなっている。
25日、同協会の尾山雅一代表理事(59)が函館新聞社を訪れ、検定概要を説明。日本人の魚離れについて「街の中から鮮魚店が消えたことや、核家族化の進展で魚の良さを伝えられる人がいなくなったことが大きい」とした上で、「魚ほどいわれやうんちくを語ることができる食材はない。日本人の心身を育んできた魚食文化の魅力を検定で再発見してもらえたらうれしい」と期待を込める。
受検申し込みは、2月3日~5月24日(予定)。受検料は1級7300円、2級5200円、3級4200円(学生はそれぞれ1000円引き)。問い合わせは同協会事務局(☎03・3233・4808)へ。(金子真人)