函館市谷地頭町の函館八幡宮(中村憲由樹宮司代務者)で2日、1999年から続く「騎馬参拝」が行われた。境内に向かう134段ある石段を5頭の北海道和種馬(ドサンコ)が力強く駆け上がり、初詣の参拝客から拍手を受けていた。
「函館どさんこファーム」(池田茂代表)が、ホーストレッキングの安全祈願と、本道開拓に活躍したドサンコの歴史や文化、おとなしい性格であることを知ってもらおうと実施している。
騎乗者は、武者装束に烏帽子(えぼし)姿で馬にまたがり、スタート。ひづめの音を響かせ、ゆっくり登りきり、社殿前でおはらいを受けた。終了後は子どもたちが馬にまたがるサービスも行った。
池田さん(63)は「昨年は災害が多かっただけに、今年は穏やかな1年であるように祈った。階段を上る時の馬の足も軽やかで、そのような年になってほしい」と話した。(山崎純一)