リオデジャネイロ・パラリンピックのウィルチェアー(車いす)ラグビーで銅メダルを獲得した函館市出身の池崎大輔選手=札幌市在住=に25日、函館市から市栄誉賞が贈られた。池崎選手は「このような賞をいただき大変光栄。これからもたくさんの人に感動を与えられるように頑張りたい」と受賞の喜びを語った。
池崎選手は函館在住の6歳のときに手足の筋力が徐々に低下していく難病シャルコー・マリー・トゥース病を発症。岩見沢高等養護学校2年で車いすバスケットボールを始め、2008年にラグビーに転向。12年のロンドンパラリンピックでは4位、リオではパワーとスピードを発揮し、日本代表のポイントゲッターとして活躍。悲願の銅メダル獲得に大きく貢献した。
函館市役所で行われた栄誉賞贈呈式では、大勢の職員が出迎え祝福した。工藤寿樹市長は「函館市民に夢と感動を与えてくれた。市民を代表してお祝いしたい」と述べ、池崎選手に賞状と記念品を手渡した。工藤市長が競技についてさまざまな質問をすると、池崎選手は「コンタクトスポーツでタックルなどが魅力。ポイントを取るためには体以外にも頭を使う繊細さもある」と説明し、終始和やかに歓談した。(小杉貴洋)