第9管区海上保安本部(新潟県)は6日、函館どつく(弁天町、服部誠社長)に依頼していた、海上保安庁の巡視船「えちご」の臨時修復工事が完了したことに伴い、同社に感謝状を授与した。
同船は2023年1月に新潟県柏崎沖で座礁し、船底やプロペラ、舵などを損傷した。修復工事は同社室蘭製作所で14カ月にわたり行われ、約38メートルのプロペラの回転軸や、特に損傷が激しかった船底の修復など困難な作業を経て復旧させた。
感謝状授与式が同社函館造船所構内第一本館で行われ、同本部の猪瀬雅樹本部長が「海上保安業務体制の確保に多大な貢献をされた」と述べ、服部社長に感謝状と記念品を手渡した。
猪瀬本部長は「非常に困難で莫大な作業を行ってもらい、巡視船を元通りにしてもらったことに感謝している。巡視船とともに海上保安業務にしっかりと取り組んでいきたい」と語った。
服部社長は「国の海上の安全と治安維持に取り組んでいる海上保安庁の一助になれたことは非常にうれしい。難しい工事を成し遂げたプロジェクトチームを誇りに思う」と話していた。(中島遼泰郎)