函館自動車学校(函館市川原町、塚田貢三校長)は25日、卒業生を対象にした冬道安全運転講習会を開いた。昨夏ごろに免許を取得したばかりの卒業生ら20人が雪道のわだちでの走行やABS(アンチロックブレーキシステム)などを体験した。
講習は、ハンドルがとられやすい坂道でのわだち走行やスピードが出ている状態でカーブ走行などを体験した。コース中央の直線コースでは、時速40キロで雪道に突入し、急ブレーキでABSを作動させ、左右に緊急回避する講習も行われた。
全国で多発するアクセルとブレーキの踏み間違い事故を受けて、誤発進を抑制する「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の体験や、トラックと通行人の事故防止のため、トラック運転席からの死角を確認した。
指導員が日陰と日なたの路面状況の差や、車間距離などを意識して運転することを呼び掛けた
昨年5月に運転免許を取得した、函館大学の4年生、蛯子翼さん(22)は「わだちに入ると思っていたより制御ができなくて驚いた。学んだことを活かして安全運転に努めたい」と話した。(中島遼泰郎)
※校長の名前に誤りがあり正しくしています。おわびします。