気象庁が公表した2024年の日本の天候状況によると、1年を通じて暖かい空気に覆われて気温の高い状態が続いたことで、年平均気温は全国的にかなり高くなった。函館は11・0度(平年比プラス1・6度)、江差は11・5度(同1・2度)でともに過去2番目の高さとなった。
函館は12月の月平均気温が氷点下1・3度(平年氷点下0・1度)で平年より「低い」となったが、3月と11月は「平年並み」、ほかはすべて「高い」または「かなり高い」で推移した。23年は初の猛暑日(8月10日、35・4度)を記録したほか、真夏日は計26日だったのに対し、24年は猛暑日ゼロで真夏日は計8日と少なかった。
一方で、25度以上の日は23年の計78日(真夏日を除くと52日)に対し24年は88日(同80日)と増えた。真冬日は23年が計33日で24年が計14日と半数以下だった。24年は23年より夏の強烈な暑さはなかったが、引き続き気温の高い1年となった。
函館、江差とも年平均気温が最高だったのは23年(函館11・2度、江差11・9度)。函館は1872年からの統計で21年が5番目の高さ(10・3度)、22年と20年が10・2度で8、9番目。江差は1941年からの統計で21年が11・1度で4番目、22年が11・0度で5番目、20年が10・9度で6番目だったことで、近年の高温傾向が表れている。
北日本を中心に高気圧に覆われやすく晴れた日が多かったため、年降水量は、函館は1061・5ミリ(平年1188・0ミリ)、江差は1088・5ミリ(同1230・7ミリ)でともに平年より少なかった。年日照時間は、函館は2012・5時間(同1744・9時間)、江差は1713・9時間(同1431・2時間)でともに平年よりかなり多かった。(山崎純一)