【木古内】佐女川神社の寒中みそぎ祭りは最終日の15日、みそぎ浜で海中沐浴(もくよく)を行った。水ごりの鍛練で身を清めた行修者4人がご神体を抱きながら津軽海峡に飛び込み、1年の豊漁と豊作を祈った。
同神社で2日間の鍛練を終えた行修者が白装束をまとってみそぎ浜へ向い、午前11時50分すぎ海中沐浴に挑んだ。下帯姿でご神体の別当、稲荷、山の神、弁財天を持ち「いくぞ」の掛け声で海水に飛び込んだ。
雪が降り、凍てつく寒さの中、4人は海中でご神体を清め、最後は互いに海水をかけ合い、大勢の観客の拍手を浴びた。その後、特設舞台で水ごりを披露。行修者が観客に向かっておけにくんだ水をかけ、観客も喜んで浴びていた。
東京都江戸川区からみそぎを見るために来町した千葉孝さん(62)は「寒さに負けず堂々とした振る舞いで素晴らしい海中沐浴だった。感動した」と話した。
みそぎ物産フェアも開催。温かい鍋やはこだて和牛のサイコロステーキなどを販売したほか、景品の当たる抽選会も行い、盛り上がった。(鈴木 潤)