障害の有無や性別、年齢など関係なく、さまざま人がモデルとして出演するユニバーサルファッションショー「HAKODATE COLLECTION(ハコダテ・コレクション)2024」(函館市女性会議主催)が1日、函館市役所1階市民ホールで開かれた。華やかな衣装を身にまとったモデルがランウェイを堂々と歩き、ファッションを通じて「誰ひとり取り残さないまち函館」のメッセージを発信した。
市との共催で、今年で3回目。今回は北海道応援キャラクターで、観光誘客キャンペーンなどに活用されることが多い「雪ミク」とのコラボレーションが実現。衣装はファッションブランドtenbo(千葉県)代表の鶴田能史さんが手掛けた。
ランウェイを歩いたモデルはオーディションで選ばれた11人で、雪ミクをあしらった色鮮やかなデザインの衣装に身を包んだ。健常者のほか、難病や半身麻痺を抱えて車いすに乗った人も。視覚に障害がある人は白杖を持って観客のそばを歩くと大きな拍手と歓声が上がった。昨年に続いて大泉潤市長も特別出演した。
また、大泉市長とペットボトルのリサイクルで独自の技術を持つ「JEPLAN」(神奈川県)の岩元美智彦会長、鶴田さん、パラリンピックに3度出場した陸上選手の辻沙絵さんによるトークも行われ、環境やスポーツ、観光について発言した。
札幌市の専門学校に通う笠原珠季さん(19)は昨年、函館西高校放送局の局員としてMCを担当。今回はモデルとして参加した。「楽しかったという言葉しか出てこない。手を振ってもらったり、名前を呼んでもらったり観客の反応がうれしかった」と笑顔で語った。(松宮一郎)