敬老の日の16日、五稜郭タワー(中野恒社長)は渡島・桧山管内の65歳以上794人を無料招待した。地上90メートルの展望台は多くの来場者でにぎわい、眼下の特別史跡・五稜郭をはじめ、函館の街並みや港に出入りする船などの眺望を満喫した。
1980年に始め、今年は同伴者69人も来場した。健康づくりに取り組む「おでかけリハビリ推進協議会」(おでリハ)との連携ウオーキングイベントも行われ、同プログラムからも約50人が参加、体を動かす機会とした。
3年前からおでリハに取り組んでいるという函館市赤川町の伊藤恵美子さん(72)は、10年ぶりにタワーを訪れた。「足が少し悪いのでいたわって歩いているが、体を動かすのはとてもいいです」と笑顔。色付き始めた木々と、空の色合いに「秋の気配を感じますね」と話していた。(神部 造)