フィンランド発祥のスポーツ・モルックの道南最強チームの決定と、多彩な種目を楽しむイベント「第1回道南大会~チャンピオントーナメント&第1回道南モルックカーニバル」(函館新聞社後援)が1日、函館市の千代台公園多目的広場で開かれた。世界大会の興奮冷めやらぬ中、出場した渡島、桧山の代表チームが熱戦を繰り広げた。
イベントは、ともに日本モルック協会公認団体「北海道え~る倶楽部」(安達力弥代表)と「らんきねっと」(中川芽衣代表)の共催。8月に函館市内で行われたモルック世界大会以降も競技人口の増加を図るため、新たな大会の開催に力を入れる。
今回は地区大会を突破した14チームが、道南頂上決戦と銘打ったトーナメントに参戦。白熱した戦いは、決勝で市内の強豪チーム「H.Y.K」が江差のチームを破り、初代優勝に輝いた。
また、本来はビールなどを飲みながら気軽に楽しむ遊びというモルックに親しんでもらおうと、試合形式ではない5つの種目を初めて企画。通常のルールから離れた位置で競う「遠投」や当てたピン(スキットル)をできるだけ遠くへ動かす「飛ばし」、縦投げ、裏投げ、モルックアウトのコーナーを設け、難易度の高さに上級者も舌を巻いていた。
イベントに参加した公務員、佐藤志輔さん(55)は「世界大会では言葉の通じないフランスやドイツの出場者と一緒に練習し、とても楽しかった。モルックを通じた仲間との出会いが多くあったので、今後も続けたい」と振り返った。安達代表は「数年後にまた、世界大会が函館で開催できることを目指すため、モルック人気の普及を一層図りたい」と力を込めた。(竹田 亘)