終戦から79年となった15日、函館ユネスコ協会(松宮健治会長)は函館市内の寺院や教会10カ所で世界平和の祈りを込め、一斉に鐘を鳴り響かせた。
「平和の鐘を鳴らそう!」と銘打ち、終戦の日に合わせ、日本ユネスコ協会連盟が2003年から全国で展開しており、今年で22回目。
東川町の本願寺函館別院には協会のメンバーや市民、認定こども園龍谷幼稚園の園児ら合わせて約50人が集まった。松宮会長が「ロシアとウクライナなど世界では戦争の終わりが見えない状況が続いている。もう一度平和の大切さや命の尊さをかみしめながら、力いっぱい平和の鐘を突いてほしい」とあいさつ。午前11時半から正午まで順番に鐘を突き、戦争のない平和な世界を祈った。
3歳のころから毎年欠かさず参加している函館青柳中学校1年の板谷悠音さん(13)は「今も世界では戦争が続いており、日本でも災害が多い。多くの人が生活に困らないようにと鐘に願いを込めた」と話した。(松宮一郎)