気象庁によると、台風５号は１２日午前８時半ごろ、岩手県大船渡市付近に上陸した。中心の気圧は９８５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は２５メートル、最大瞬間風速は３５メートル。中心の北東側４４０キロ以内と南西側２８０キロ以内では風速１５メートル以上の強い風が吹いている。
　函館地方気象台によると、台風５号は１４日までに日本海に進み熱帯低気圧に変わるが、動きが遅くなるため、台風や台風から変わった熱帯低気圧の影響が長引く恐れがある。この影響で、渡島東部の海は、１２日昼前から夕方にかけてうねりを伴った高波に警戒が必要。また、渡島・桧山地方では１３日から１４日にかけて、大雨による低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水に十分注意を呼び掛けている。
　予想される波や風、雨量は次の通り。
　■波
　▽１２日　渡島地方６メートルでうねりを伴う。桧山地方２メートル。
　▽１３日　渡島地方４メートル。桧山地方２・５メートル。
　■最大瞬間風速
　▽１２日　渡島地方の陸上・海上２５メートル。桧山地方の陸上２０メートル、海上２３メートル。
　▽１３日　渡島地方の陸上２５メートル、海上２３メートル。桧山地方の陸上２５メートル、海上２３メートル。
　■雨
　▽１２日の１時間降水量（多い所で）渡島地方３０ミリ、桧山地方２０ミリ。
　▽１３日の１時間降水量（多い所で）渡島地方３０ミリ、桧山地方３０ミリ。
　▽１２日午前６時から１３日同６時までの２４時間降水量（多い所で）渡島地方８０ミリ、桧山地方６０ミリ。
　▽１３日午前６時から１４日同６時までの２４時間降水量（多い所で）渡島地方１５０ミリ、桧山地方１２０ミリ。
　▽１４日午前６時から１５日同６時までの２４時間降水量（多い所で）渡島・桧山地方８０ミリ。
　進路によっては、大しけとなる地域が拡大する可能性があり、また、雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨となる恐れがあるため、最新の防災気象情報に留意を呼び掛けている。